2017年6月6日火曜日

包むこと

高校の先輩が工事屋さんなので、たまに測量の手伝いを頼まれる。

なんといっても先輩の手伝いをしたら今時にしてはめずらしく日当で即日に支払ってくれるのだ。

しかも、夕方はバタついて忘れるかもしれないからといって朝から手渡してくれる。しかも毎回ちゃんと封筒に入れてくれるのだ。

昔婆ちゃんが小遣い銭といって孫にちり紙に包んだお金を渡していた。婆ちゃん曰く「お金は汚いもの」と言っていたことも覚えている。

要は汚いものをそのまま渡すのは不躾だとのことだった。

お金がきれいか汚いかは別として、包んで渡すという行為はどこか日本的なものを感じるのだ。

徳川家康は、
武士には身分が一番高いというプライドを与え、農民や町人には質素倹約こそ美徳であるという価値観を植え付け、士農工商のなかで唯一大金をもつ商人は強欲で汚れた金にまみれた身分の一番低い賤しいものだとして他の民衆の不満を抑えたという。

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